記事一覧
-
心理ドラマ
ザ・レポート(The Report|2019年)|国家機密と調査記録が積み上がる過程
国家安全保障の名のもとに行われた政策と、その検証作業を支えた調査の現場を描く社会派ドラマです。舞台は2000年代初頭以降のアメリカで、同時多発テロ後の緊張状態が長く続く政治環境が前提として置かれています。中心に配置されるのは、上院の調査スタ... -
心理ドラマ
ホテル・ルワンダ(Hotel Rwanda|2005年)|大量虐殺の渦中で守られた一つの場所
1990年代半ばのアフリカで実際に起きた大量虐殺を背景に、国家や国際社会ではなく、一つの建物とそこで働く個人の立場から状況を整理していく社会派ドラマです。舞台となるのはルワンダの首都キガリで、政治的緊張と民族間の対立が日常生活のすぐ隣まで入... -
ロマンス・ヒューマン
コット、はじまりの夏(The Quiet Girl|2022)— 語られなかった時間が、そっと残る
1980年代初頭のアイルランド。緑の濃い田園地帯に囲まれた農家で、寡黙な少女コットは一夏を過ごします。監督はコルム・バレード、主演はキャサリン・クリンチ。共演にキャリー・クロウリーとアンドリュー・ベネットが名を連ね、家庭の中で居場所を見つけ... -
心理ドラマ
スポットライト 世紀のスクープ(Spotlight|2015年)|調査報道が積み重ねた沈黙と記録
派手な事件描写や劇的な展開ではなく、調査報道という行為そのものを正面から捉えた作品です。舞台となるのは2000年代初頭のアメリカ・ボストンで、地域社会と強い結びつきを持つ宗教組織、そしてその内部で長年語られてこなかった問題を取り巻く空気が前... -
心理ドラマ
オフィシャル・シークレット(Official Secrets|2019年)|国家機密と個人の立場が交差する内部告発の記録
国家の意思決定と個人の良心が正面からぶつかる状況を、実在の出来事をもとに整理していく社会派ドラマです。舞台となるのは2000年代初頭のイギリスで、国際情勢が急速に緊迫していくなか、政府機関や報道の現場が日常業務として抱える判断の重さが静かに... -
心理ドラマ
ダーク・ウォーターズ 巨大企業が恐れた男(Dark Waters|2019年)|公害と法の現場で積み重なる判断の記録
実在の公害問題と長期にわたる法的対峙を題材に、個人の職能と生活がどのように交差していくかを静かに追っていく社会派ドラマです。舞台は1990年代後半から2000年代にかけてのアメリカ中西部で、企業活動と地域社会、法制度が同時に存在する環境が物語の... -
SF・ファンタジー
ジョー・ブラックをよろしく(Meet Joe Black|1998)|死の擬人化をモチーフにしたロマンティック・ドラマ
ニューヨークで成功を収めた実業家ウィリアム・パリッシュ(アンソニー・ホプキンス)は、65歳の誕生日を目前に控えたある日、自宅に見知らぬ青年を迎え入れることになる。ジョーと名乗るその青年(ブラッド・ピット)は、事故に遭った直後のような不自然... -
心理ドラマ
マージン・コール(Margin Call|2011)|金融業界を舞台にした密室スリラーの群像劇
金融の巨大組織を舞台に、意思決定がどのように形づくられ、どの視点が排除されるのかを多層的に見せる作品です。舞台はニューヨークの投資銀行、時代は市場が不穏な兆しを強める危機前夜のオフィス空間です。中心には、数式とデータに向き合う若手アナリ... -
コメディ
キューティ・ブロンド(Legally Blonde|2001)|法科大学と法廷を舞台に、ステレオタイプと自己表現をテーマにしたコメディ
ロマンティック・コメディの形式を用いながら、法教育と社会的ジェンダー規範の交差を主題に据える現代アメリカ映画として位置づけられます。舞台はロサンゼルスの大学コミュニティから東部の名門ロースクールへと連なる学術と社交の環境です。中心にはエ... -
ロマンス・ヒューマン
キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン(Catch Me If You Can|2002)|偽りの経歴で世界を渡った青年と追う捜査官
キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャンは、実在の詐欺師であるフランク・W・アバグネイル・Jr.の若き日々をもとに、逃げる者と追う者の関係を軽快なテンポで描いた作品である。物語は1960年代のアメリカを起点に、家庭環境の変化によって居場所を失った青年...
